立教開宗750年慶讃
石川日命猊下講演会
「岡山」岡山県布教師会(稲垣宗孝会長)主催、岡山県宗務所(谷口孝雄所長)後援で、10月22日、岡山市内の『三木記念ホール』に於いて千葉県小湊、大本山誕生寺貫首、石川日命猊下を招き、『立教開宗750年慶讃記念講演会』を開催した。
参加者は県内の檀信徒と和讃会々員を併せて、約750名。午後1時に開会、最初に和讃が奉呈され、続いて『自らを省みる』をテーマに講演された。話は、『方便品第二』等を例として、人間誰しもが持っているプライドや慢心が、人々の争いの原因に成っている事や、物事を難しくしている事実と、『人間は皆平等』の経文記述を熱く語られた。
講演会冒頭に、稲垣宗孝会長が『開会の辞』の中で参加者に「本日お話を賜る猊下は日本一の説教師です。」と紹介された石川猊下への注目度は高く「お話をもっと聞いていたい、また猊下のお言葉が心に響きました。」と、聴聞者の一人が語っていた。
足下の良くない雨中での講演会であったが、来年3月30日に倉敷市民会館で開催される『立教開宗750年慶讃岡山県大会』を盛り上げる充実した内容となった。 山口通信員
石川日命
(いしかわ にちみょう)
猊下
千葉県小湊 大本山誕生寺貫首。日蓮宗勧学院勧学職。常任布教師。
幼少より病弱の身に育ち、医師よりの限られた命の宣告におびえる日
々の中で信仰を唯一の頼りとして日蓮聖人に直参し、仏書に親しみ、
法華経を学問としてではなく、人間の生きる道として捉え、それを自
らの布教伝道の規範とし、今日まで生涯一布教師としての道を歩む。
昭和43年、自ら埼玉県に新寺(清徳寺別院)を建立し、日蓮宗修養
道場を開設、宗徒の信行をはじめ布教師の養成指導に当たる。